ホーム活動報告ついにeスポーツが部活に!?eスポーツ部の活動を見学 渋谷区

ついにeスポーツが部活に!?eスポーツ部の活動を見学 渋谷区

中学校によってあの部活動があったり、この部活動がなかったり、部員が少なくて思うように活動ができなかったりと、そんな課題を解決しようと取り組んでいるのが一般社団法人 渋谷ユナイテッドのシブヤ「部活動改革」プロジェクトだ。

プロジェクトでは渋谷区立中学校全8校の生徒が参加できる合同の部活動が立ち上げられ、令和4年4月より本格稼働が始まっている。さまざまな部活動がある中で、今回はデジタルクリエイティブ&eスポーツ部の活動を視察させていただいた。

部活動が行われるのはeスポーツ高等学院の授業も行われるシブヤeスタジアム
部活動をサポーツするのはTOKYO VERDY eスポーツ

部活動をサポートするのは東京ベルディeスポーツ。
日本のプロスポーツチーム初の、そしてJリーグクラブ初の『eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)』参入チームとして2016年9月に設立されたチームで、10名を超えるプロプレイヤーが所属しており、プロによるマンツーマン指導なども行われる。

部活動は全9回が予定されており、選手紹介や勝利ムービーの製作のようなクリエイティブ制作、ミニ大会の企画運営なども行われ、ゲームの技術を身につけるだけでなく、eスポーツ全般について学べるようにカリキュラムが組まれている。

プロプレイヤーによる指導 指導にあたるプロプレイヤーの中には教員資格を持つプレイヤーもいる

ゲームといえば、画面に向かって一人で黙々とプレイする姿をイメージしがちだ。そうした場合、自然と悪態をついたりという傾向があるが、部活動という空間に集まってのチームプレイでは実際に声に出して勝利に向かって互いにサポートをするなど、一般的なスポーツと変わらないコミュニケーションが生まれるそうだ。

eスポーツが部活動となれば、希望する生徒は少なくはないだろうが武蔵野市にeスポーツ部は存在しない。十分なスペックのPCが配備できていないこと、指導できる教員がいないことなども理由にあると思うが、まだまだeスポーツに対する理解が進んでいないこともあるだろう。

保護者から見ればeスポーツはまだまだ単なるゲームに見えるかもしれない。もちろん学校が終わり帰宅した子どもがダラダラとゲームをしていれば、苦言の一言も言いたくなるかもしれない。しかし、このゲームをeスポーツとして部活動にすることで単なる遊びから、努力や学びの場に変化するのではとも考える。

そして何よりeスポーツはすでに世界で愛されるスポーツとなっている。こうしたデジタル社会の変化の中で、子どもたちに新たな世界へのきっかけとしては部活動としてのeスポーツは前向きに検討しても良いのではないだろうか。

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