ホーム武蔵野市議会中学校スピーキングテスト(ESAT-J)の検証を求める意見書 武蔵野市議会で可決

中学校スピーキングテスト(ESAT-J)の検証を求める意見書 武蔵野市議会で可決

 令和4年12月20日の武蔵野市議会本会議で「中学校スピーキングテスト(ESAT-J)の検証を求める意見書」が賛成多数で可決した。都民ファーストの会に所属する議員は反対。反対討論がなかったため、反対の理由は不明だ。

 スピーキングテストは、都立高校入試に使うため行われており、来年度入学の生徒はすでに受験済みだ。しかし、課題が多く指摘されており中止を求める意見も少なくない。テスト実施の受託事業者がそっくりのテストを販売する、隣の席の答えが聞こえてきたなどの指摘や採点基準がブラックボックス化しており不受験が結果的に受験に有利な結果となるなど、公正な試験であると考えることは難しいのが現状だ。

 意見書では今回の試験を検証し改善することを求めているが、東京都教育委員会には中止も含めてしっかりとした検証を行ってもらいたい。

中学校スピーキングテスト(ESAT-J)の検証を求める意見書

中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の検証を求める意見書

 東京都教育委員会は民間事業者と協定を結び開発・実施する中学校英語スピーキングテスト(以下「ESAT-J」という。)の結果を、東京都立高等学校入学者選抜(令和5年度入学)に反映させる予定としています。

 しかし、令和4年11月27日に実施のESAT-Jについては、不受験の生徒に筆記試験で同じ点数を取った生徒の平均値を仮得点として付与するため不公平、採点者や採点の詳細は企業秘密とされブラックボックス、実施事業者がそっくりのテストを販売している、生徒や保護者への周知不足、実施体制の混乱、試験会場までの交通費負担、など多くの瑕疵や問題点が指摘されています。

 また、多くの保護者、大学教授なども有識者から「見直すべきである」との声が上がっており、ESAT-Jの結果を東京都立高等学校の入学者選抜に使うことへの疑問が指摘されています。

 よって武蔵野市議会は、来年度以降の東京都立高等学校入学者選抜で実施予定のESAT-Jについて、検証を行うことを強く要請します。

 以上、地方自治法99条の規定により意見書を提出します。

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