新聞では「武蔵野市教育長宮崎氏が就任へ」と報じされていた武蔵野市の教育長人事。この議案が撤回され、引き続き教育長不在のままとなる。
先月5月にも就任したばかりの教育長が辞任したばかり。市の対応に問題があるのではないだろうか。
撤回の理由は今後に控える市内中学校の教科書採択。今回の名前のあがっていた方が教科書執筆に関わっているため、より公正公平な教科書採択を行うためとのことだ。
今回の定例会一般質問では教科書採択について、執筆者が選定に加わることの是非などについての指摘があり、そのことを受けての取り下げかと思ったが、説明では議会からの指摘によるものではなく、あくまで執行部の判断とのことだった。
そうなると、より校正公平な選択肢があるにも関わらず人事議案を提出したということになる。
議案取り下げの説明がなされた議会運営委員会の質疑では多くの議員から執行部の対応を問題視する声が出た。
教科書採択が終わったら同じ人事議案が出てくるのか、人事を軽視していないか、市長のペナルティはあるのかなどの内容が質疑されたが回答はいずれも否。結局やりとりの中から、議会で同意が得られそうもないとの雰囲気から取り下げに至ったということが分かった。
教育長が不在。この重大な問題を執行部はどのように捉えているのだろうか。
長く市議会議員を務め、議長も経験市長としては議会との連携、意思疎通に問題があるのではないか、そう言わざるを得ない。
武蔵野の子どもたちの教育のためにもこの問題は一刻も早く解決しなければならない。