
Indie Games Summit Tokyo 2025 参加レポート
2025年の「Tokyo Indie Games Summit(TIGS)」に参加。今年も吉祥寺が熱気に包まれ、多くの来場者で賑わった。昨年に比べてもさらに混雑しており、イベントの盛り上がりを肌で感じることができた。
吉祥寺から世界を遊ぼう!多様な来場者と活気
会場には、国内外から多くのゲームファンやクリエイターが集まり、老若男女問わず楽しむ姿が見られた。キャッチコピーである「吉祥寺から世界を遊ぼう!」に相応しいイベントとなった。
メイン会場は武蔵野公会堂と東急REIホテル。今年はさらにサテライト会場が充実し、デジタルハリウッドSTUDIO吉祥寺、吉祥寺マルイ、井の頭公園、キラリナ京王吉祥寺、吉祥寺パルコ、ハモニカ横丁、コピス吉祥寺、東急百貨店吉祥寺店、吉祥寺Planet Kと、新たな会場も加わり、吉祥寺全体がゲームイベント一色に染まった。
キラリナ吉祥寺会場
今年新たに加わったキラリナ吉祥寺会場も、多くの来場者で賑わいを見せた。商業施設としての特性を活かし、ゲーム体験や関連イベントが開催されることで、ショッピングに訪れた人々も自然にインディーゲームの世界に触れることができた。

クリエイターとファンが繋がる場
多くのインディーゲームクリエイターが、自身の作品を持ち込み、来場者が自由にプレイできる場が提供された。熱意あふれるクリエイターたちの想いが詰まったゲームに触れる貴重な機会となった。私自身も童心に返り、いくつものゲームを体験し、その創造性の高さに感銘を受けた。
吉祥寺マルイ会場 – プログラミング教室
吉祥寺マルイでは子ども向けのプログラミング教室も開催。子どもたちが簡単なプログラムを作成し、自分のゲームを動かす体験を楽しんでいた。ゲームを「遊ぶ」だけでなく、「作る」楽しさを学べる場としても非常に意義深い取り組みとなった。

地元もバックアップ!市内クリエイターにもスポットを
TIGSのオーガナイザーには、武蔵野市、むさしのFM、武蔵野観光機構、武蔵野商工会議所が名を連ね、地元としても大きく後押ししている。自治体と地域団体が連携し、インディーゲームの文化を支えていることがよく分かる。
私は以前、市議会で市長に対し「市内の若手クリエイターにもスポットを当てる仕組みを作るべきではないか」と提案した。例えば、小中学生や高校生、大学生を対象としたゲーム制作コンテストを開催し、入賞者にTIGSでブースを提供する仕組みを作ることで、地元のクリエイターに新たなチャンスを生み出せる。
TIGSは年々規模を拡大し、吉祥寺の文化として定着しつつある。こうした機会があれば、市内のクリエイターや若い才能がさらに活躍し、イベントがより一層盛り上がるのではないだろうか。

ゲーム制作との出会いと思い出
私も子どもの頃からゲームが好きだった。初めてパソコンに触れた頃は、今ほどゲームが揃っておらず、雑誌に掲載されたプログラムを入力して遊ぶ時代だった。当然ながら、プログラムを入力しながらゲームの仕組みを理解し、次第に改造し、やがて自分で作るようになった。
高校生の頃には、仲間とともにゲームを制作し、晴海で開かれていたコミックマーケットで頒布したこともある。TIGSのようなイベントでクリエイターたちが作品を発表し、交流を深める姿を見ると、自分が初めてゲームを作り、発表したときの興奮を思い出す。今後も、こうした場がより多くの若いクリエイターに開かれ、新たな才能が育つことを期待したい。
TIGS2025を振り返って
TIGS2025は、インディーゲームの魅力と可能性を再認識させる素晴らしいイベントだった。多くの新作ゲームに触れ、開発者と直接交流することで、インディーゲームの未来がさらに楽しみになった。吉祥寺という街が持つ独特の文化と融合し、より多くの人々を巻き込むイベントへと進化している。
今後のTIGSがどのように発展していくのか、そして市内のクリエイターがどのように関わっていくのか、さらに注目し、私も応援していきたい。