武蔵野市立関前南小学校の体育館で地域有志によるeスポーツ大会が開催された。選手としてエントリーしたのは地域の小学生だ。
タロウ通信8月号では7月に渋谷区立中学校のeスポーツ部を視察したことを記事にした。翌月9月の武蔵野市議会第3回定例会では中学校の部活動について一般質問を行い、eスポーツ部の可能性についても触れたのだが、それを知った市民の方に今回のeスポーツ大会に誘われ、開催のお手伝いをする機会をいただいた。
大会で使用したゲーム機はなんとNintendo Switch。高性能PCなどではない。ソフトはマリオカート8デラックスとマリオカートライブ ホームサーキットが選ばれた。予選テーブルは4テーブル。予選はマリオカート8で競われ、各テーブルの優勝者がマリオカートライブで決勝を戦う形式で行われた。
もちろん準備から設営、運営、撤収に至るまで全て有志による手作りだ。上の2枚の写真は決勝会場を設営しているところで、会場には観客席も用意され、本格的な機材で4選手のプレイ画面が1画面にまとめてプロジェクターから投影できる仕組みも用意された。
eスポーツは体力や体格の違いは差にならない。今回の大会では1年生から6年生までが同じ土俵での勝負を行った。もちろん得手不得手はあるが、腕に自信のある児童は自己申告で上級プレイヤー申告。同レベルのプレイヤー同士で予選を行うことで、大会はますますの盛り上がりを見せた。
普段はあまり関わらない友人とも、eスポーツはコミュニケーションの潤滑剤にもなる。同じ時間に一緒のゲームをプレイすることで、仲間意識も芽生えることもあるだろう。今回は児童が対象だったが、プレイヤーの年齢の幅が広がれば、地域の中で新たな繋がりもできていくのではないだろうか。
eスポーツはすでに世界で愛されるスポーツとなっている。こうしたデジタル社会の変化の中で、新たな地域行事の一つになる可能性を秘めているのではないだろうか。もちろん部活動としてのeスポーツの実現も目指していきたい。