ホーム武蔵野市議会生成AIサービスの試行導入が示される 来年度予算案

生成AIサービスの試行導入が示される 来年度予算案

 AIの導入や活用について令和5年の第2回定例会で一般質問を行った。その際、近い将来にはAIによって市民生活も変わるし、庁内業務にも大きな変化が訪れるだろうからしっかり備えてほしいと要望をした。それから数年どころか1年も経たずに試行導入となったことは素晴らしいスピード感だと評価したい。

 事業説明によると、関連法案の抽出、文書作成の補助や文書の要約作成、キャッチフレーズや事業企画等のアイデアの素案作成等に活用することで、業務の効率化及び選択肢の多様化を図る。また、試行を通じて本市の実情に即した事例の収集や使い方のポイント及び課題等の把握をするとともに、適正にサービスを利用するためのルールを検討するとある。

 現状では、各種文書作成には情報収集から構成検討、タイピング、校正作業等に多くの時間を要しており、業務のさらなる効率化が求められる。また、企画案等は所管部署内での検討が主で、選択肢には限りがある。生成AIの導入で、よりニーズに合った質の高い市民サービスの提供に貢献できるのではないだろうか。

 自治体が生成AIを活用するに際には注意をしなければならない点も多くあるだろう。生成物の精度、信頼性、著作権に関わること、また生成する際に与えるデータや資料などの扱いも気をつけなければならない。今回は試行導入ということで限定的な活用になるだろうが、本導入に向けてしっかりと進めてほしい。

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