武蔵野市には市立小学校が12校あるが、そのうち3校は児童用の更衣室がないことが、会派から要求した資料で明らかになった。また更衣室が設置されていても他の教室と兼用であったり、更衣室を利用することができる対象学年が各校で統一されておらず、全学年が更衣室を利用する学校もあれば、更衣室の利用は5年生以上に限定されている学校もあった。
学校施設整備基本計画では児童用更衣室を設置することになっており、今後に建替えされる学校に関しては全ての学校で更衣室が設置されることにはなってはいるのだが、建替えを待っていて良いのだろうか。
現在の武蔵野市が抱える事案の重大性、児童や保護者の安心安全を考えれば建替えを待たずに、早急になんとかしなければならない課題だと考える。そして当然だが全学年で男女別の更衣室を利用するべきだし、その指導には同性の教員があたるべきだろう。そしてそれらの指導は各学校で統一されるべきことだ。
武蔵野市では被害者も加害者も児童というショッキングが盗撮事件があった。2度と起こってはならないし、学校として失墜した信頼を取り戻すということは困難を極める。教育というソフト面からの防止策も重要だし、更衣室の整備というハード面での防止策も重要だ。さらには更衣室の出入り口には防犯カメラも必要だろう。
このことについて、予算特別委員会で質疑を行った。
答弁は、学校の規模や児童数により物理的に更衣室を用意することができない現状もあるとのこと、一方で更衣室や同性教員による指導の必要性については理解は示す内容とだった。教員の人事は東京都の所管となることから、どうしても2クラスの学年で担任がどちらも男性教員、どちらも女性教員といったことも起こりうる。現状を訴えつつ、バランスの取れた人事配置を求めていくとのことだ。
防犯カメラの設置については不審者の侵入を防ぐために設置しているとのことだった。それはそれで良い。しかし今回、求めた校内への設置は不審者の侵入を防ぐこととは目的が異なる。校内のトラブルを未然に防ぐという目的での設置だ。そのことを強く訴え設置を求めた。