ホーム武蔵野市【武蔵野市】手持ち花火が公園で解禁へ|親子で楽しめる試行実施の詳細と背景

【武蔵野市】手持ち花火が公園で解禁へ|親子で楽しめる試行実施の詳細と背景

武蔵野市で手持ち花火の試行実施が決定|一般質問から生まれた、公園活用の新たな一歩

A lit sparkler showing bright sparks
A lit sparkler showing bright sparks

市議会での提起を契機に

2025年夏、武蔵野市内3か所の公園で手持ち花火の利用が試行的に認められた。
長年禁止されてきた公園での花火に、限定的ではあるが、あらためて公共空間での活用の可能性が開かれた。

この取り組みは、武蔵野市議会における一般質問をきっかけに実現したもの。市民から寄せられた声をもとに、「全面禁止」ではなく「ルールを設けた共存」を目指す提案として行った。


背景にあった市民の声

現在、市内の多くの公園では火気使用が禁止されている。騒音、火災リスク、ごみの放置といった課題に対応するため、花火も一律で禁じられてきた。

だがその一方で、「一度でいいから、家の近くの公園で子どもと花火をしたい」「近隣には禁止看板しかなく、あきらめるしかない」といった声も少なくない。
こうした中、私は市議会で以下の論点を提示した。

  • 周辺自治体(杉並区、江東区など)では、条件付きで花火の利用を認める事例がある
  • 武蔵野市内にも、利用時間や対象者、場所を限定することで、安全と共存が可能なケースがあるはず
  • 公園の役割を「静かに眺める空間」から、「地域と子どもの時間を育む空間」へと再定義する必要がある

試行実施の概要と条件

試行的に手持ち花火が可能となる公園は以下のとおり。いずれも時間・対象者・利用内容を限定したうえでの実施となる。

  • 実施日:2025年8月9日・16日・23日(すべて土曜)
  • 時間:18時〜20時(後片付け含む)
  • 対象:小学生以下の児童とその保護者
  • 会場
     ・第2しろがね公園(境四丁目)
     ・西久保公園(西久保一丁目)
     ・吉祥寺東町ふれあい公園(吉祥寺東町一丁目)

使用可能なのは手持ち花火のみ。打ち上げ花火や音の大きいもの、煙の多いものは禁止される。対象はあくまで親子連れに限定され、地域との調和を重視した枠組みとなっている。


市長との質疑から見えた論点

市長答弁では、「自分自身も子どもの頃、公園で花火をした記憶がある」と前置きしつつ、「過去に消防団として花火が原因の火災誤報に対応した経験があり、実務上の困難さも感じている」と述べた。

私はこのやりとりの中で、次のように問いかけた。

「市長のお孫さんは、市内の公園で花火をする体験ができない。この状況をこのまま放置していいのか。地域の中でささやかに楽しむ時間まで奪われ続けるべきなのか」

そして、ただ禁止するのではなく、どうすれば可能になるかを考える視点が必要だと伝えた。

「禁止か解禁かではなく、条件を整えることで“できる形”を模索すべきだ。今やスマートフォンで『武蔵野市 花火』と検索すれば“できない”という情報ばかりが出てくる。地域でできる方法を検討すること自体が、市政の役割ではないか」

これに対し市長は、「議員の問題提起は理解できる」とした上で、「仮に一部で認めたとしても、騒音やごみ、苦情が生じた場合に、結局また元に戻ってしまう」との懸念を示した。
ただし、「静かな環境で、親子限定など明確な制約があるのであれば、検討の余地はある」とし、一定の理解を示した。


今回の施策が意味するもの

今回の取り組みは、単に「公園で花火ができるようになった」という話ではない。
「公共空間を誰が、どう使えるのか」という根本的なテーマに対し、現場の声をもとに小さな一歩を踏み出したことに意義がある。

一方で、これはあくまで試行にすぎない。今後は、利用状況や周辺の反応をふまえ、ルールの有効性や継続の可否を判断する必要がある。


まとめ

禁止を前提とする行政運用には限界がある。
一律の制限ではなく、「どのような条件であれば可能か」という設計に転換することで、公共空間の使い方はもっと柔軟になるはずだ。

今回の施策はその先駆けであり、引き続き現場の声を起点に、改善と検証を重ねていく。

関連リンク
市立公園における手持ち花火の試行運用について

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