ホーム武蔵野市武蔵野市立自然の村に熊出没 第50回むさしのジャンボリーが中止

武蔵野市立自然の村に熊出没 第50回むさしのジャンボリーが中止

武蔵野市立自然の村に熊が出没し、今年度のむさしのジャンボリーが中止となった。第50回という大きな節目での中止だ。

武蔵野市立自然の村は千曲川の源流に近い長野県川上村にある野外活動施設だ。現在長野県ではツキノワグマ出没注意報を全県に発令しており、川上村でも熊の目撃情報が報告されている。

市からの報告によると、今月17日にトレイルカメラのデータを確認したところ、15日の夜の映像で中央等管理室前に成獣、キャビン地区テントサイトに子熊が現れたことが確認できたとのことだ。

こうしたことから少なくとも2頭以上の熊が自然の村内を縄張りとして徘徊していると判断ができる。

武蔵野市立自然の村

これまで市は、生ゴミを野生動物からシャットアウトするためのゴミ置き場整備や見通しをよくするための伐採など様々な熊対策にも力を入れてきた。

それに対して現市長は議員時代に次のような反応をSNSに投稿している。

小美濃市長の議員時代のSNS投稿 鼻歌が聞こえてくるようなノリノリの投稿である

SNS投稿によると「私は初めて聞きました」とのことだが、実際には自然の村内での熊対策に加えて、児童青少年課からジャンボリー実行委員会に対して、自然の村内にはまだ出没してはいないが、周辺では熊の目撃情報があるとの情報提供がなされ、注意喚起が行われていた。

事実として、武蔵野市立自然の村内への熊の侵入は阻止されてきた経緯がある。

武蔵野市立自然の村のゲート 当時すでに熊注意のプレートも設置されていた(2022年8月撮影)

全国的に熊が増えている。そうしたことが今回の熊出没の一因にはなっているだろう。一方で、熊が増えているという情報を受けて今年は市がどのように対策を行なったのか。これはやはり質す必要があるだろう。

小美濃市長の当時の言葉を借りれば、「どういった熊対策をしたのか?すごく気になります。」と、私も思うところだ。

小美濃市長の過去のSNS投稿

第50回という記念すべき節目に大きな課題ができてしまったむさしのジャンボリー。熊の縄張りとなった武蔵野市立自然の村をどのやって人の手に取り戻すのか。今後の市の取り組みに注目しつつ、議員の立場から後押しをしていきたい。

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